メラメラの実はサボへ、グラグラの実は黒ひげへ渡りました。
どちらもきっかけは持ち主の死ですが、渡り方はまるで違います。
答えを先に言うと、鍵になるのは「本人の意志が働いたかどうか」だと考えられます。継承に見える例も、実は悪魔の実そのものに意志を選ぶ機能なんてないのかもしれません。
メラメラの実はどうやってサボに渡ったのか
エースの死後、メラメラの実はドレスローザの闘技大会の賞品になりました。
そしてその大会で優勝したサボが、能力を継承しています。
大会の賞品という、偶然に左右されるはずの形です。
なのに結果的に渡った先は、エースの弟分であるサボでした。
偶然というには、出来すぎている。
この一点については、メラメラの実は「出来すぎている」、サボが継承者になった必然かでさらに深く掘り下げているので、気になる方はそちらも読んでみてください。
ここで大事なのは、メラメラの実の移動には暴力が介在しなかったという点です。
賞品というシステムを通っただけで、誰かが力ずくで奪ったわけではありません。
グラグラの実はどうやって黒ひげに渡ったのか
一方のグラグラの実は、渡り方がまったく違います。
黒ひげは、白ひげの死体から直接能力を奪い取りました。
死体から能力を奪うという行為は、原作の中でも他に類を見ません。
しかも黒ひげは、史上唯一二つの悪魔の実の能力を持つ人物です。
普通なら悪魔の実をもう一つ食べても、体が壊れて死んでしまうとされています。
それなのに黒ひげだけは、二つの能力を平然と使いこなしている。
なぜ黒ひげにだけそれが可能だったのか、体の秘密という切り口から考えると見えてくるものがあります。
このあたりの真意については、黒ひげはただの海賊か、世界の裏側を狙う者か?グラグラの実強奪の真意や、黒ひげだけが史上唯一持つ二つの能力、グラグラの実強奪の理由を解説で詳しく考えています。
黒ひげの手に渡ったグラグラの実は、白ひげの意志とはまったく無関係でした。
力ずくで奪われた能力、という一点に尽きます。
「継承」と「奪取」、この違いは何を意味するのか
ここまでの流れを並べてみると、対照的な構図が見えてきます。
メラメラの実は、賞品という第三者を挟んだ形とはいえ、暴力による強奪ではありませんでした。
結果的にエースの意志を継ぐ相手のもとへ渡っています。
対してグラグラの実は、白ひげの意志を一切無視して奪われました。
この違いから浮かび上がるのは、悪魔の実というシステムの怖さです。
能力は、持ち主の意志と無関係に移動できてしまう。
これが悪魔の実というものの、本当の姿なのかもしれません。
あくまでも推測ですが、メラメラの実の継承もまた、単なる偶然の産物にすぎない可能性があります。
エースからサボへという流れは、物語としてはあまりに美しく見えます。
けれど悪魔の実そのものに、意志を選んで渡す機能が備わっているわけではなさそうです。
たまたま賞品という形を取り、たまたまサボが優勝しただけ。
そう考えると、継承に見えるものと奪取に見えるものの間に、本質的な差はないのではないでしょうか。
悪魔の実は、ただそこにあるだけの力です。
意志を汲み取る力なんて、最初から持っていない。
そう考えると、逆に恐ろしく感じられます。
能力のタイプは渡り方に関係あるのか
悪魔の実は、超人系・動物系・自然系という三つに分かれています。
メラメラの実は自然系、グラグラの実は超人系です。
タイプの違いが渡り方にも影響しているのか、という疑問が浮かびます。
ただ、この点について原作で直接語られた裏付けは今のところありません。
なので、ここから先はあくまでも推測として読んでください。
自然系は自然現象そのものを操る力で、超人系は肉体や物質に特殊な性質を与える力です。
この性質の違いが、死体からの奪取のしやすさに差を生んだ可能性はあります。
肉体そのものに作用する超人系の方が、死んだ体からでも奪いやすいのかもしれません。
逆に自然現象を操る自然系は、賞品や継承という穏やかな形を取りやすいのかもしれません。
とはいえ、これは今のところ確かめようのない仮説にすぎません。
タイプ分けと渡り方の関係は、今後の展開で明らかになる可能性がある、くらいに留めておくのが妥当でしょう。
食べる以外に能力を渡す方法はあるのか
悪魔の実の移動手段は、実は「食べる」「奪う」だけではありません。
ローが持つオペオペの実は、究極の悪魔の実と呼ばれています。
契約による移植という手段で、不老の手術すら可能とされる能力です。
食べる・奪う以外に「移植」という道が存在する。
そう考えると、能力の移動は思っている以上に自由度が高いのかもしれません。
一方でニカ、つまりヒトヒトの実は、800年もの間隠され続けてきたとされています。
世界政府が長年にわたって追い続けてきた力です。
ここで悪魔の実の在り方を、三つに整理してみたいと思います。
隠される能力、奪われる能力、継がれる能力。
ニカは隠される能力の代表格、グラグラの実は奪われる能力の代表格です。
そしてメラメラの実は、継がれる能力に見える例だと言えるでしょう。
この三分類については、ニカは隠された最強、グラグラの実は奪われた最強という違いでも比較しています。
ニカがなぜ隠されなければならなかったのかは、ニカ正体考察 世界政府がゴムゴムと偽った理由で考えているので、あわせて読んでみてください。
この違いから見える、今後の物語の行方
サボは今、革命軍の幹部としてメラメラの実を保持しています。
革命軍は、モンキー・D・ドラゴンが率いる世界政府打倒を目指す勢力です。
エースが持っていた力が、形を変えて反政府勢力の中に受け継がれている。
これは、エースの意志が今も生き続けているようにも読めます。
あくまでも推測ですが、「意志を継ぐ実」と「力を奪う実」の対比は、もっと大きなテーマとも重なって見えます。
Dの一族が背負うとされる「意志」というテーマそのものです。
血で受け継がれるのか、それとも託されるものなのか。
このテーマについては、D一族の謎 血統か託される意志かでさらに掘り下げています。
そしてジョイボーイという存在も、個人なのか役割なのか、今なお謎に包まれたままです。
空白の100年とニカのつながりについては、ジョイボーイは『称号』か『人物』か 空白の100年とニカで考察しています。
まとめ
メラメラの実は、賞品という形を取りながらもエースの意志を継ぐ相手へ渡りました。
グラグラの実は、白ひげの意志を無視して力ずくで奪われました。
この違いを突き詰めると、悪魔の実そのものには意志を選ぶ機能がないという結論に行き着きます。
継承に見える例も、実際は偶然が重なっただけなのかもしれません。
だとすれば、悪魔の実というシステムはもっと無機質で、恐ろしいものだと言えそうです。
サボが持つメラメラの実が今後どう動くのか。
そして黒ひげが三つ目、四つ目の能力を手にする日が来るのか。
このあたりが、今後の展開で注目すべき点になりそうです。


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