ワンピース1187話、称号を拒み名前で誓う、ルフィの真意とは

1187話で、イム様がついに動きました。怨魔剣という黒い剣で相手に印をつけ、追撃する戦い方が明らかになっています。

終盤、ルフィは「ジョイボーイ」と呼ばれた呼び名を拒みました。「モンキー・D・ルフィ」と名乗り、海賊王を目指すと誓っています。

1187話で確定した3つのこと

1187話で明らかになったことは、大きく3つあります。

  • イム様が「怨魔剣(スティグマ)」と呼ばれる黒く巨大な剣を武器として使ったこと
  • 黒い炎で相手にオーメン(印)を刻んでから、剣で追撃する戦法を見せたこと
  • ルフィが「ジョイボーイ」呼びを拒み、「モンキー・D・ルフィ」と名乗って海賊王を目指すと宣言したこと

この3つは、単にイム様の強さが分かった話として片づけてしまうにはもったいない内容です。

イム様がまとまった尺で戦う姿を見せたこと自体、これまでほとんどなかった展開です。むしろ、後半の名乗り返しの場面にこそ核心があると考えられます。剣や戦法の話は、いわば前置きにすぎない。

怨魔剣(スティグマ)とは何なのか

イム様が手にした武器は「怨魔剣(スティグマ)」という黒く巨大な剣です。黒い炎で相手に印をつけてから斬りかかる戦法もあわせて描かれました。

気になるのは「スティグマ」という名前です。英語で「烙印」を意味する言葉で、オーメンという印をつける行為とも重なります。

天竜人はこれまで、奴隷に焼き印を押す存在として描かれてきました。この描写と重ねると、イム様の戦い方そのものが支配者の思想を映しているように見えてきます。

剣で貫く前に、まず印で相手を従わせる。支配のかたちが、戦い方そのものに表れているのではないでしょうか。オーメンという印は、天竜人にとっての焼き印の延長線上にあるのかもしれません。

これは原作の描写から一歩踏み込んだ独自の見立てなので、一つの解釈として読んでください。イム様の正体そのものについては、イム様の正体とは 世界政府の頂点の謎まとめでも詳しくまとめています。

覇王色の覇気しかイム様に効かない? その意味

1187話では、覇王色の覇気を伴う攻撃以外はイム様にほとんど通用しない、という描写も見られました。ただしこれは確定情報ではなく、あくまでも推測の段階にとどまります。

もしこれが事実だとすれば、話は大きく変わってきます。覇王色を持たない仲間は、イム様戦の主力になれない可能性が出てくるからです。

これまでの闘いでは、覇王色は強さの証の一つにすぎませんでした。ところがイム様が相手だと、それが参加資格に変わってしまうかもしれません。

強さの証から、参加資格へ。ここに大きな違いがあります。

覇王色を持つ仲間は、麦わらの一味の中でもまだ多くありません。イム様という最終局面の相手を前に、戦力図そのものが一気に絞り込まれていく。そんな展開が近づいているのかもしれません。

イム様はなぜルフィを「ジョイボーイ」と呼んだのか

イム様は、ルフィをはっきり「ジョイボーイ」と呼びました。本人の名前を知らないはずはありません。それでも、あえてこの呼び名を選んでいます。

ジョイボーイは、空白の100年に実在した人物とされています。魚人島のポーネグリフには、彼が残したとされる謝罪の言葉が刻まれていました。

ルフィがギア5に覚醒した瞬間、ズニーシャは「ジョイボーイが帰ってきた」と口にしています。

つまりジョイボーイは、個人の名前であると同時に、語り継がれる呼び名でもあるのです。役割、あるいは称号。世界側から見ると、そう映っているのかもしれません。

イム様がルフィをジョイボーイと呼んだ理由は何でしょうか。目の前の少年を「かつての誰か」として見ているからだと考えられます。

名前ではなく、役割で相手を測る。それが天竜人という支配者の目線なのでしょう。

ジョイボーイという呼び名の正体は、まだ多くの謎に包まれています。関連する考察はジョイボーイは『称号』か『人物』か 空白の100年とニカでも詳しく扱っています。

「モンキー・D・ルフィ」と名乗り返した意味

呼び名を向けられたルフィの返事は、迷いのないものでした。「ジョイボーイ」ではなく「モンキー・D・ルフィ」。そう名乗り、海賊王になると宣言しています。

これは、単なる名乗りではないと考えられます。イム様が差し出した役割を、ルフィは受け取らなかったのです。

Dの意志を持つ者は、世界政府や天竜人から敵視される存在です。「神の天敵」とまで呼ばれています。Dという名前は血筋であると同時に、生き方そのものを示す何かでもあります。詳しくはD一族の謎 血統か託される意志かでもまとめました。

ジョイボーイという称号と、Dという名前。この二つは、似ているようでまったく違います。片方は誰かから与えられるもの。もう片方は自分で選び取るものです。

ルフィが名乗り返した瞬間、その違いがはっきりと形になりました。称号を拒み、名前を選ぶ。

誰かの再来としてではなく、自分自身として頂点を目指す。そういう意思表示だったのではないでしょうか。ニカとジョイボーイの関係については、ニカ正体考察 世界政府がゴムゴムと偽った理由も参考になります。

サンジの覇王色覚醒とキリンガム聖打倒の行方(考察)

本筋から少し離れますが、サンジの動きも見逃せません。

サンジはキリンガム聖本人を倒すことで、囚われた子供たちを救えると判断したと見られています。ガボンの助言を思い出し、覇王色の覚醒を目指す展開も描かれました。ただしこれもまだ確定した情報ではなく、推測の段階です。

もしサンジが覇王色に目覚めるなら、覇王色を持つ者だけが最前線に立てる、という流れとも重なってきます。

仲間の中でも、覇王色を持つかどうかが分かれ目になっていく。そんな仮説が浮かび上がります。サンジの闘い方が変われば、麦わらの一味全体の戦い方にも影響が出てくるはずです。

断定はできませんが、今後のサンジの闘いぶりに注目する価値はありそうです。

まとめ

1187話で確定したのは、怨魔剣という新武器、黒い炎によるオーメン、そしてルフィの名乗り返しです。

イム様は「ジョイボーイ」という役割でルフィを測ろうとしました。けれどもルフィが返したのは、自分自身の名前でした。

称号ではなく、名前。与えられるものではなく、選び取るもの。ここに、ルフィという海賊の生き方が凝縮されているように思えます。

覇王色をめぐる示唆や、サンジの動向はまだ確定していません。今後の展開でどう回収されていくのか、じっくり見届けたいところです。

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