ワノ国の鎖国は、外敵から国を守るためだけの壁ではなかったのかもしれません。
光月家はポーネグリフを彫った一族です。その事実を起点に考えると、鎖国の意味はもっと重く見えてきます。歴史そのものを守るための壁だった可能性があります。
鎖国という事実、光月家とポーネグリフの関係、そしてプルトンや空白の100年、Dの意志とのつながり。これらを順番にたどっていきます。
光月家の鎖国は、歴史を「隠す」ためだったのか、それとも誰かに「託す」ためだったのか。その問いを、ここから追っていきます。
ワノ国の鎖国、確定している事実はどこまでか
ワノ国は、国全体が巨大な壁に囲まれた鎖国国家です。
外の世界とはほとんど関わらず、独自の文化と体制を保ち続けてきました。
そしてもう一つ、重要な事実があります。光月家は、ポーネグリフを作った一族だということです。
鎖国の壁、そしてポーネグリフ職人の家系。この二つは、切り離して考えられません。
偶然にしては、出来すぎている。
この二つの事実を土台にして、鎖国の本当の意味を考えていきます。
光月家はなぜポーネグリフを彫れたのか
ポーネグリフには、空白の100年の真実が刻まれているとされています。世界から記録そのものが消された時代の話です。
光月家は、その石を彫れる一族でした。ただ文字を読めるだけの家系ではない。刻む技術まで受け継いでいた一族です。
歴史の真実を記録し、後の世に残す役目。光月家は、そうした「記録係」のような立場にあったのではないでしょうか。あくまでも推測です。
だとすれば、光月家の存在そのものが世界政府にとって都合の悪いものだったはずです。ポーネグリフを彫れるということは、歴史の真実を知る立場にいたということでもあります。
もう一つ、見落とせない点があります。ポーネグリフの中には、ロードポーネグリフと呼ばれる特別な石があることです。
これが4つそろって初めて、最終地点ラフテルの位置が分かるとされています。
つまり光月家が彫った石は、ただの記録ではありません。いつか誰かが最後の島へたどり着くための、道しるべでもあった。
記録を残すことと、道を示すこと。この二つが同じ一族の手に握られていたと考えると、鎖国の重さが変わって見えてきます。隠したいだけなら、石を砕いてしまえば済む話です。
それでも彫り、守り続けた。だとすれば光月家は、いつか誰かに読まれる日を前提にしていたのではないでしょうか。
この「歴史を託される一族」という構図は、D一族の謎 血統か託される意志かで扱ったDの意志の継承にも通じるものがあります。血で継ぐのか、それとも役目として託されるのか。光月家にも、同じ問いが当てはまりそうです。
鎖国の裏にあったのは「プルトン隠し」だったのか
鎖国の目的は、歴史を隠すことだけではなかったかもしれません。もう一つ、見逃せない存在があります。
古代兵器プルトンは、ワノ国に存在するとされています。世界を滅ぼせるほどの力を持つとされる兵器です。
もしこれが本当なら、鎖国には二重の意味があったことになります。歴史を隠す壁と、兵器を隠す壁。この二つが、同じ鎖国政策の中に重なっていたと考えられます。
ただし、ここは原作ではっきり描かれた話ではありません。プルトンの存在とワノ国の鎖国が直接結び付けられているわけではなく、一つの見立てとして受け止めてください。
それでも、記録と兵器という二つの「守るべきもの」が、同じ国に集まっていた。この重なりを、ただの巡り合わせと呼ぶのは難しいはずです。
光月家とDの意志、鎖国は誰のために続けられたのか
「D」を持つ者は、世界政府や天竜人から敵視される存在です。神の天敵とまで呼ばれています。
光月家とD一族の関係は、原作でまだはっきりと描かれていません。ですが、両者には気になる共通点があります。どちらも、世界政府にとって都合の悪い歴史や力と結び付いているという点です。
光月家がポーネグリフ職人でありながら鎖国を選んだ理由。それは、Dの意志を継ぐ者たちを、オロチや世界政府の目から守るためだったのかもしれません。国を閉じることは、そのまま一族と、託されたものを守る手段になる。
もちろん、光月家=D一族という確定した情報はありません。関連が疑われる、という段階にとどめておくのが誠実な読み方だと思います。
なぜ世界政府がここまで歴史や血統を恐れるのか。その背景は、五老星は本当に人間なのか?玉座に座らぬ正体を能力から考察で描かれている、政府中枢の異様さともつながって見えてきます。
鎖国はジョイボーイと空白の100年にどうつながるのか
空白の100年は、およそ800年から900年前にあたる時代です。オハラの学者たちが、その解明を研究の対象にしていたことでも知られています。
そして、その真実はポーネグリフに刻まれているとされています。
ジョイボーイは、その時代に実在した人物とされています。魚人島のポーネグリフには、彼が残したとされる謝罪の言葉が刻まれていました。そしてルフィがギア5に覚醒した瞬間、ズニーシャは「ジョイボーイが帰ってきた」と口にしています(1043話)。
800年以上の時を越えて、同じ名前がもう一度呼ばれた。
光月家が国を閉じ続けたのは、ジョイボーイが残したものを外に漏らさず守り抜くためだったのではないでしょうか。鎖国とは拒絶ではなく、保管だったという読み方です。
いつか来る「開国のとき」まで、静かに守り続ける箱。ワノ国は、そういう役割を背負っていたのかもしれません。
このテーマをさらに深掘りするなら、ジョイボーイは『称号』か『人物』か 空白の100年とニカや、現在進行形の物語との関係を追ったワンピース1187話、称号を拒み名前で誓う、ルフィの真意とはも、あわせて読むと理解が深まるはずです。
まとめ
ワノ国は、国全体を壁で囲んだ鎖国国家です。そして光月家は、ポーネグリフを作った一族でした。この二つの事実だけは動きません。
そこから先は考察になりますが、鎖国は歴史を隠すための壁というより、誰かに託すための壁だったと考えるほうが、しっくりきます。プルトン、Dの意志、ジョイボーイ。どれもワノ国という一つの箱の中に、静かにしまわれていたと考えられます。
隠すための壁ではなく、託すための壁。ワノ国の鎖国は、そう読むほうが自然です。
なぜ世界政府がここまで歴史を恐れるのか。その答えの先には、きっとイム様の正体とは 世界政府の頂点の謎まとめが待っています。

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