バスターコールは、たった一つの島を丸ごと消し去るための最終兵器です。
狙われたのはオハラという学問の島。生き残ったのは、幼いニコ・ロビンただ一人でした。
この事件を見ていくと、バスターコールの正体が「戦力」だけでは説明できないことが分かってきます。狙われたのは島でも武器でもなく、歴史を読み解く力そのものだったのではないでしょうか。
バスターコールとは何か?世界政府の”最終手段”
バスターコールは、世界政府が発動する最上級の軍事制裁とされています。
対象になった島には、海軍の艦隊が容赦なく襲いかかります。住民の生死は問われず、島そのものを消すことが目的とされる、異常な制度です。
世界政府は170ヶ国以上が加盟する巨大な国際組織で、頂点には五老星、その奥にイムと呼ばれる人物がいるという情報があります。バスターコールの発動には、こうした頂点の意思が関わっているとされています。
CP0のような直属機関も抱える組織が、正規の海軍とは別枠でこれほどの力を用意している。それ自体が、世界政府が本気で隠したいものを持っている証拠だと考えられます。
頂点に誰がいるのかという疑問は、イム様の正体とは 世界政府の頂点の謎まとめでも深く掘り下げられている、シリーズ屈指の謎です。
なぜオハラが狙われたのか?バスターコール発動の経緯
オハラは、考古学が盛んな学者の島だったとされています。
そこで育ったニコ・ロビンは、西の海・オハラの出身で、バスターコールによる壊滅を生き延びた数少ない一人という情報があります。彼女は、古代文字ポーネグリフを解読できる、世界で唯一現存する人物とされています。
ここで気になるのは、狙われたのが「禁じられた書物」だけだったのか、という点です。
オハラが消されたのは、禁書そのものより、歴史を読み解ける”人材”を根絶やしにするのが本当の狙いだったのではないでしょうか。本さえ残っていても、読める人間がいなければ、歴史は永遠に眠ったままです。
世界政府にとって恐ろしいのは、石板の存在ではなく、それを声に変えられる人間だった。そう考えると、オハラ壊滅の異常な規模にも説明がつきます。
ロビンが背負った運命の重さは、ニコ・ロビンとポーネグリフ オハラが託した重い運命で詳しく描かれています。
バスターコールは誰が、どんな基準で発動するのか
発動を決めるのは、世界政府の頂点に立つ五老星とされています。
ただし、発動に必要な承認人数や具体的な手続きまでは、原作でもはっきりと語られていません。この点は、描写から読み取れる範囲の推測として扱う必要があります。
気になるのは、五老星の座る椅子の奥に、虚の玉座と呼ばれる場所があり、そこにイムらしき人物が描かれる場面があることです。五老星が頂点だと思っていた読者に、もう一段上の存在をちらつかせる描写でした。
この構図から浮かぶのは、バスターコールの最終判断者は、表向きの五老星ではないかもしれないという見方です。
五老星が下す決定の裏に、さらに承認を出す存在がいるとすれば、バスターコールは組織の総意というより、たった一人の意志に近い装置になります。あくまでも推測ですが、この上下関係の曖昧さこそ、世界政府という組織の不気味さを物語っている気がします。
イムをめぐる謎については、イム様の正体とは 世界政府の頂点の謎まとめで整理されています。
なぜロビンだけが生き残れたのか?懸賞金が語る”取りこぼし”
ロビンには、8歳という異例の若さで7900万ベリーの懸賞金がかけられたという情報があります。
その後の懸賞金は、8000万、1億3000万、そして9億3000万へと段階的に跳ね上がっていったとされています。子供の懸賞金額としては、明らかに桁が違います。
普通に考えれば、幼い子供にここまでの額をつける理由はありません。
それでもかけられたのは、ロビンが世界政府にとって「消しきれなかった脅威」だったからだと考えられます。バスターコールは島ごと消すための装置なのに、たった一人取り逃がした。その事実そのものが、政府にとっての失点だったはずです。
懸賞金が9億を超えるところまで積み上がった経緯は、政府側の警戒がずっと続いていたことの表れとも読めます。相手が成長し、仲間を得て、より大きな脅威になるたびに、値札は書き換えられてきました。
懸賞金という数字が何を意味するのかは、懸賞金は脅威度の値札、麦わらの一味に見る世界政府の本気度で詳しく扱われています。ロビン個人の推移についてはロビンはなぜ8歳で7900万?懸賞金9億への急騰を読み解くも参考になります。
バスターコールは”正義”なのか?世界政府の本質を考える
バスターコールは、罪のない島民ごと消してしまう制度です。
それでも世界政府は、自分たちの正義を絶対的なものとして掲げ続けています。この矛盾こそが、組織の本性を映す鏡になっているのではないでしょうか。
五老星やCP0といった仕組みは、表向きは秩序を守るための機構とされています。ですが、実態はどうでしょう。都合の悪いものを、対話ではなく消去で処理する組織。それが世界政府の一面だと考えられます。
だからこそ、この体制に真正面から立ち向かう革命軍の存在が重みを持ってきます。モンキー・D・ドラゴンが率いる革命軍は、世界政府を直接打倒しようとする唯一の勢力とされています。
バスターコールのような暴力を制度として持つ組織に対して、暴力ではなく歴史の真実で対抗しようとしているのが革命軍だとすれば、その戦い方には別の意味が見えてきます。
ドラゴンたちが何と戦っているのかは、革命軍はなぜ世界政府と戦うのか、ドラゴンが暴くのは歴史の真実かで読み解かれています。
バスターコールは物語の今後にどう関わるのか
ここから先は、原作でまだ明言されていない部分に踏み込む考察です。
空白の100年やイムの正体とバスターコールが、直接どうつながるのかは、はっきりと描かれていません。あくまでも、これまでの描写をつなぎ合わせた仮説として読んでください。
注目したいのは、解読者であるロビンを取り逃がしたという一点です。
世界政府がどれだけ隠したくても、歴史を読める人間が一人でも生きていれば、真実はいつか語られる可能性が残ります。ロビンの生存は、政府にとって埋めきれなかった穴だったと言えるかもしれません。
この「取りこぼし」が、ジョイボーイやニカの伝承とどうつながっていくのか。今後の展開で回収される伏線になっている可能性があります。
ニカと世界政府の関係についてはニカ正体考察 世界政府がゴムゴムと偽った理由でも触れているので、あわせて読むと見え方が変わってくるはずです。
まとめ
バスターコールは、戦力を見せつける装置ではありません。
歴史を語れる人間ごと、島を消し去るための装置です。禁書を燃やすだけでは足りず、読める人間まで根絶やしにしようとした。その執念こそが、世界政府の本当の恐ろしさだと考えられます。
そして、その執念をもってしても、ロビンは生き残りました。
一人の子供を消しきれなかったという失敗は、いずれ世界政府自身を追い詰める伏線になっているのかもしれません。歴史は、たった一人の生存者によって、今もこの物語の中で息をしています。

コメント