空虚の盾が破られた。ウソップが覚悟を叫んだ。そしてイム様の体に、尋常ではない異変が起きました。
なかでも見過ごせないのが、腹部がゴムのように伸びた一コマです。
これは単なる作画上の演出なのか、それとも正体につながる伏線なのか。五老星が幻獣種だったという前例を手がかりに、この一点を掘り下げていきます。
1192話で何が起きた?イム様との攻防をおさらい
まず起きたことを整理します。
イム様は混沌剣と虚無剣を組み合わせ、実体を持つ防御技「空虚の盾」を展開しました。
ルフィはこの盾に対して新技をぶつけ、ついに突破します。
そこへ駆けつけたのは、ウソップだった。戦場に姿を現し、ルフィの生き方を脅かすものを「おれ達が許さねェ」と言い切りました。
さらにルフィ・ロキ・ハイルディンの三者は合同技「互国主権」を放ち、イム様を吹き飛ばしたとされています。
ただし、イム様はすぐに体勢を立て直し、戦闘を続けたとされています。
一撃で終わる相手ではない。この事実だけでも、イム様という存在の異様な耐久力が見えてきます。
「夜明け雷神弾丸」はなぜ空虚の盾を破れたのか
盾を破った技にも注目すべき点があります。
ルフィはロキのハンマー・ラグニルの雷を利用し、新技「ゴムゴムの夜明け雷神弾丸」で空虚の盾を打ち破りました。
さらにこのあと、腕を武装色で強化してイム様の剣を素手で受け止めたとされています。
ここで気になるのは、なぜこの技でようやく盾を崩せたのか、という点です。
ルフィのゴムの力と、ロキが持つ雷。異なる種族の力が組み合わさった技によって、盾は破られました。
これは裏を返せば、イム様の防御が単独の力では崩せない次元にあることを示しているのかもしれません。
一人の海賊の力量では届かない壁。それをこじ開けたのが、種族を超えた共闘だったと見ると、この一戦の意味がより重く感じられます。
ウソップの「おれ達が許さねェ」に込められた意味
サブタイトルにもなったウソップの言葉も、じっくり読み解く価値があります。
「おれ達が許さねェ」(第1192話)
このセリフは、単に仲間を心配する言葉として済ませてしまうには惜しいものです。
ウソップはこのあと、ギャバンの懸念に対して、名誉ある結末を選ぶこともルフィの自由だと訴えたとされています。
命を守ることだけが正解ではない。ルフィがどう生き、どう戦うかを決める権利は、ルフィ自身にある。ウソップはそう言いたかったのではないでしょうか。
この考え方は、D一族の謎 血統か託される意志かで語られる「自由を選ぶ権利」というテーマとも重なります。
ウソップの言葉は仲間愛の表現であると同時に、Dの意志が持つ核心を代弁したセリフだったと考えると、しっくりきます。
イム様の腹部がゴムのように伸びた理由とは
今回いちばん気になるのは、この描写です。
攻撃を受けたイム様の腹部が、ルフィのゴム技によく似た形で伸びる描写がありました。これは確定した原作の描写です。
さらに前の話では、角が4本生えて腕が黒く染まり、目玉のついた指輪を身につけた異形の姿に変貌したとされています。
普通の人間なら、こんな反応は起きない。
ここで思い出したいのが、五老星の正体です。五老星は全員が動物系幻獣種の悪魔の実能力者で、人獣型に変身することがすでに判明しています。世界政府の頂点に立つ者たちが、そろって幻獣種だった。
この前例を踏まえると、イム様もまた何らかの悪魔の実の能力者である可能性は十分にある。
しかも伸びたのは、他でもない「腹部」だった。ルフィのゴムゴムの実を思わせる伸縮は、偶然にしては出来すぎている気がします。
イム様の本名は「ネロナ・イム聖」とされ、800年前に世界政府を築いた最初の20人の王の一族の一人という説が有力視されています。もしこの一族に何らかの果実の力が代々関わっているなら、腹部の伸縮は単なる演出ではなく、正体そのものへの伏線ではないでしょうか。
あくまでも推測ですが、ゴムのように伸びる体は、ニカとの因縁を暗示する演出だったのかもしれません。
正体をめぐる考察は、イム様の正体とは 世界政府の頂点の謎まとめやニカ正体考察 世界政府がゴムゴムと偽った理由でも詳しく扱っています。
また、玉座に座らない五老星の正体そのものについては、五老星は本当に人間なのか?玉座に座らぬ正体を能力から考察で掘り下げているので、あわせて読むと今回の伏線の見え方が変わってきます。
イム様が血を吐き白目になった描写は何を示すのか
もう一つの異変も見逃せません。
ルフィとロキの合わせ技を受けたイム様は、口から血を吐き、黒い翼の羽が抜け落ち、目が完全に白く変わったとされています。
「絶対的な存在」として描かれてきたイム様が、ここまで分かりやすいダメージを見せたのは、この一戦の中でも初めてです。
なぜここまでの力を出す必要があったのか。手がかりは、前の戦いにある。
イム様はルフィに対して、「お前は本物のジョイボーイではない」という趣旨の言葉を告げていました。
本物のジョイボーイが現れることを、イム様は恐れているのかもしれません。
だからこそ、ルフィが本物ではないと分かっていても、全力で叩き潰そうとしている。そう考えると、イム様の焦りにも似た猛攻に説明がつきます。
ジョイボーイという存在の重みについては、ジョイボーイは『称号』か『人物』か 空白の100年とニカでさらに詳しく考察しています。
今後の展開予想 ルフィたちはイム様を倒せるのか
体勢を立て直したイム様は、まだ戦意を失っていません。
ギャバンはこれより前、イム様の正体について大きな秘密のようだと語っていました。まだ何かを隠している。
そう考えると、腹部の伸縮や異形化は、正体を明かす一歩手前の予兆に過ぎないのかもしれません。
思い返せば、ルフィは1187話でジョイボーイという称号を拒み、自らを「モンキー・D・ルフィ」と名乗って海賊王を目指すと宣言しました。
称号ではなく、自分の名前で戦う。この選択が、今回の攻防でどう効いてくるのか気になります。
本物ではないと言われながらも、仲間の力を借りて盾を破り、イム様に確かな深手を負わせた場面。すぐに体勢を立て直されたとはいえ、そこに刻まれた爪痕こそが、称号を拒んだルフィなりの答えなのかもしれません。
この場面の真意については、ワンピース1187話、称号を拒み名前で誓う、ルフィの真意とはで詳しく触れています。
まとめ
1192話では、空虚の盾が仲間の共闘で破られ、ウソップが覚悟を叫び、イム様の体に前例のない異変が起きました。
なかでも腹部がゴムのように伸びた描写は、単なる作画の演出では片づけられません。
五老星が幻獣種だったという前例を踏まえれば、イム様もまた人間離れした力の持ち主である可能性は十分にある。まだ確定した情報ではない。だが、注目しておく価値のある伏線だ。
正体の全体像を追うならイム様の正体とは 世界政府の頂点の謎まとめ、ニカとの関係を深掘りするならニカ正体考察 世界政府がゴムゴムと偽った理由もあわせてどうぞ。

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