イム様はルフィの名を忌々しい名だと言い放ち、エースと革命軍のサボの存在まで口にしました。
ルフィだけならまだ分かります。でも三兄弟全員をまとめて把握していたとなると、話は違ってきます。
偶然にしては、出来すぎている。
そこには血のつながりだけでは説明できない、世界政府の監視の仕組みがあると考えられます。正体そのものはまだ謎のままですが、この発言だけでも十分に読み解く価値があります。
イム様が「エース」「サボ」の名を口にした場面
ルフィがギア5で新形態に変身してイム様に挑んだものの、あっさり圧倒されてしまう場面がありました。
そこからイム様は虚無剣という新たな黒い剣を生み出し、ルフィを深く刺し貫きます。ジンベエが身を挺してルフィを守ろうとする中、ロキは父ハラルド王が死んだ日にシャンクスから聞かされていた、世界政府が来るべき戦争に備えているという話を思い出します。そして、その敵こそが目の前のイム様だと確信しました。
そんな緊迫した状況の中で、イム様はソムズ聖とキリンガム聖に800年前の武器を新たに与え、ゾロとサンジの戦いを後押しします。ルフィだけでなく、ゾロやサンジまで同時に追い詰める、全方位の猛攻。
イム様はルフィの名を忌々しいものだと言い捨て、そこにエースと革命軍のサボの名まで並べたのです。
戦況を有利に進めながら、なぜわざわざこのタイミングで三兄弟の名を出したのか。単なる罵倒にしては、情報量が多すぎる。
ここに、今回の考察の出発点があります。
ルフィだけでなく、なぜ三兄弟全員を知っていたのか?
ルフィがDの一族であることは、世界政府や天竜人にとって以前から警戒対象だったと考えられます。名前に「D」を持つ者は、世界政府や天竜人にとって長年の脅威とされ、敵視されてきたと考えられます。
ただし、ここで引っかかるのがサボです。サボはDの一族ではないはずなのに、なぜルフィやエースと同列に名前が挙がったのでしょうか。
「D」という括りだけでは、この三人をまとめて把握できる理由にはなりません。
だとすれば、イム様たちが見ているのは血のつながりではありません。注目しているのは、「ロジャー海賊団」や「革命軍」という組織そのもの。
あくまでも推測ですが、モンキー家というつながりを軸にして、ガープ・ドラゴン・ルフィの周辺にいる人物ごと監視対象にしていた可能性があります。
血のつながりではなく、人脈そのものを見ている。そう考えると、サボが名前に挙がったことにも説明がつきます。
この視点をさらに深く知りたい人は、イム様の正体とは 世界政府の頂点の謎まとめ も参考になるはずです。
エースが把握されていたのは「ロジャーの息子」だからか
三兄弟の中でも、エースが把握されていた理由は比較的想像しやすいところです。
エースがゴールド・ロジャーの実子であることは、五老星クラスの政府中枢では以前から公然の秘密だったと考えられます。空白の100年やDの意志との関連が示唆されている以上、ロジャーの血筋そのものが政府にとって最重要の監視対象だった。そう考えても不思議ではありません。
つまりイム様がエースの存在を知っていたこと自体は、そこまで驚くことではないのかもしれません。
気になるのは、なぜ今このタイミングでその名を出したのかという点です。
マリンフォードでの一件は、世界政府にとって白ひげ海賊団を打ち破った象徴的な戦いだった。イム様にとっても、あの戦いは特別な意味を持つ出来事だったのではないでしょうか。
あの日の結末を改めて振り返りたい人は、マリンフォードは終わりか始まりか、白ひげとエースの死から読み解く で詳しく掘り下げています。
サボの存在はなぜ「隠されて」いなかったのか
サボは革命軍のナンバー2という立場上、本来なら正体を隠しておくべき人物です。それなのに、イム様はサボが革命軍に属していることまで、はっきりと言い当てました。
これは裏を返せば、サボが革命軍幹部であること自体、政府の諜報網がすでに掴んでいた情報だったと考えられます。
CP0のような組織が現場で集めた情報は、最終的に最上層まで届いている。イム様の発言は、その情報網が機能している証拠と読むこともできます。
もう一つ気になるのは、サボがメラメラの実を継承したという事実。
エースの死後、その能力を受け継いだサボは、政府側から見れば「エースの後継者」として改めて注視すべき存在になったはずです。ただの偶然ではなく、政府側から見れば当然警戒すべき相手だったとも言えます。
このあたりの経緯は、メラメラの実は「出来すぎている」、サボが継承者になった必然か や 赤犬も黒ひげも変わったが、一番の別人はサボだと言える理由 でも触れています。
イム様の「把握」から見える世界政府の監視網
こうした点を整理すると、一つの疑問にたどり着きます。
イム様は本当に個人で三兄弟の情報を集めていたのでしょうか。それとも、世界政府という組織全体の情報が、最終的にイム様のもとに集約される仕組みになっているのでしょうか。
ブルックが聖騎士団よりもさらに上位に位置する謎の存在に気づき、世界政府の闇について言及した場面がありました。これはまだ確定した描写ではありませんが、政府の内部に隠された階層があることをうかがわせます。
イム様が自分の足で情報を集めているとは考えにくい。五老星やCP0を通じて上がってきた重要人物のリストを、常に把握できる立場にあると考えられます。
だとすれば、ルフィたちの名を忌々しいと言い放った、その一言にも重みが出てきます。数ある監視対象の中でも、別格の危険人物。それが三兄弟だったのかもしれません。
イム様自身の戦い方や武器についてもっと知りたい人は、イム様の怨魔剣は斬る剣か、裁く剣か?オーメンに込めた意味 も合わせて読んでみてください。
まとめ
三兄弟の名を並べて把握していたイム様の発言は、単なる知識の披露ではない。
そこには組織的な監視網の存在をうかがわせる、重要な伏線が隠れていると考えられます。
その正体は依然としてベールに包まれています。それでも、この一言が示す意味は小さくありません。
「Dの一族」というくくりだけでは説明がつかない今回の把握は、ロジャー海賊団や革命軍という組織そのものまで含めた監視の結果だったのではないでしょうか。とくにサボについては、姿を消したままの革命軍と合わせて、今後政府側からどう扱われるのか気になるところです。三兄弟がそろって名指しされた意味を、今後の展開の中でも注目していきたいところです。


コメント